7回読み勉強法は非効率?

「7回読み勉強法」は非効率?

本当に成績が上がる勉強法

 



 

 

 

こんにちは、yukiです。

 

あなたは小学校から現在に至るまで、

勉強と言えば「教科書・参考書の再読」と、

覚えるまで一つのことを集中して勉強することが

大切だと言われてきませんでしたか?

 

確かに、教科書を何度も何度も読む行為は

勉強しているようにもなりますよね。

東大首席弁護士の方が、

7回読み勉強法を主張しています。

 

 

3つのメリット

「7回読み勉強法」のメリットは3つ考えられます。

 

メリット1:記憶が定着しやすい

 

まず最初にご紹介するメリットは

「記憶が定着しやすい」ということです。

 

ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが発見した

エビングハウス忘却曲線」を参考にすると、

 

人間は覚えたことを

 

20分後に42%忘れ、

1時間後には56%忘れ、

9時間後には64%忘れ、

2日後には72%

 

までも忘れてしまいます。

 

 

そのため、何度も読書を繰り返すのは

記憶の定着のために非常に効果的なのです。

 

またカナダのウォータールー大学の研究によると、

1週間経てばほとんどのことを忘れてしまうものの、

学習後24時間以内に10分間復習するだけで

記憶率は100%に戻ることがわかってます。

 

さらに1週間以内に5分間復習すれば

再び記憶率は100%ととなるのです。

 

このように学術的な面から見ても

7回読み勉強法は記憶が定着しやすい勉強法と言えるのです。

 

 

メリット:無理なく始められる

 

次にご紹介するメリットは

「無理なく始められる」ということです。

 

何事もそうですが、何かを始める際に最も困難なのは

「始める瞬間」です。

 

難しいと思った単元も始めてしまえば意外と楽に理解できた、

という経験は多くの学生が持っているのではないでしょうか。

 

7回読み勉強法は始めるための精神的ハードルが

最も低い勉強法であると言えます。

 

特に頭を使う必要は無く、ただ読むだけで良いためです。

 

しかし記憶の定着に効果があるのは上記の通り。

 

効果がありながらも無理なく始められるというのは

7回読み勉強法の大きなメリットと言えます。

 

 

メリット:途中でつまずきにくい

 

最後にご紹介するメリットは

「途中でつまづきにくい」ということです。

 

教科書の内容を理解することを挫折してしまう

主な原因の一つとして「理解が難しい単元で止まってしまう」

ということが挙げられます。

 

その部分は実は教科書全体では

重要でない可能性があるかもしれないのに、

理解できない部分が出てくると「この教科書は難しい」と感じ、

理解を諦めてしまうのです。

 

あなたもありませんか?

 

ですが、7回読み勉強法はとにかく読むことだけを繰り返すため、

理解できないことで挫折してしまうことはありません。

 

「分からなかったら何度でも読み返せば良い」と挫折することなく、

教科書を読み進めることができるのです。

 

以上が「7回読み勉強法」のメリットとなります。

 

 

7回読みのデメリット

以上のメリットから再読を繰り返せば

自然と勉強時間も長くなるため、

いかにも効果が高そうな印象を持つかもしれません。

 

ところが実際に実験して、

教科書の再読に効果が認められた例はありません。

 

何もしないよりはマシですが、

そこにかけた時間に見合うだけの成果が得られないの現実です。

 

あなたは何度も何度も教科書なり、本を読んでいると

すらすら読めるようになってくると思います。

 

すらすら読めるようになると何だか内容が

頭に入ってきてるような気がしますよね。

 

でもこれが罠です。

 

これは流暢性(りゅうちょうせい)の錯覚と呼ばれるものです。

 

簡単に説明すると、

 

実際は内容を理解してもいなければ

覚えてもいないにも関わらず、

すらすら読めるという感覚を持っているので、

” もう覚えたと脳が勝手に認識” してしまいます。

 

もちろん脳が覚えたと認識すれば、あなた自身も騙されます。

その状態で、テストを受けてもボロボロの点数になって返却されます。

 

人間の脳は騙されやすく、直前の情報に大きく影響を受けます。

そのため、今読めているという認知がこれからも読める、

覚えているという誤った認知をあなたに与えます。

 

 

受け身の勉強

また、繰り返し参考書を読むことの効率が悪い理由として、

「受け身」 だからです。

何度もテキストを読めば、情報に接する量は増え、

 かにも勉強をしたような気分は得られます。

 

しかし、ただテキストを読み返すだけでは

「この解法は前に別の参考書で見たやつと違 うな

といった疑問を持てません。

 

人間の脳は、興味を持てない情報は、

うまく取り込まないように作られています。

 

ぼーっと参考書を読んでいたら、ページ数は進みますが、

内容が全く頭に残りません。

あなたも経験があるかもしれないですね。

 

本当に使える勉強法

では、どうやって勉強をすればいいのかあなたにシェアします。

 

つの方法として、

自分が勉強した内容を他人に説明する

ティー チングテクニック」というのがあります。

 

他人にうまく説明するためには、

まず自分がしっかりと内容を理解する必要がありますよね。

 

また、相手に正しく伝えねばならないプレッシャーのせいで

勉強のモチベーションが上がります。

 

 

教えるつもり勉強法

「他人に教えようと言われても、そんな相手すぐに見つからないよ」

と、あなたに言われる気がします。

 

そう思ったあなた、安心してください。

 

本当に他人に説明しなくても、

「教えるつもり」で勉強しただけで効果は得られます。

 

 

検証 記憶に残りやすいのは?

ワシントン大学が学生たちを2つのグループに分けました。

 

1.「この後にテストがある」と思いながら勉強する

2.「この後で他の学生に教えなければならない」と 思いながら勉強する

 

 

実験結果 

教えるつもりの方が正答率28%UP

 

その後で両グループに確認テストを受けさせたところ、

「他の学生に教えなければ」と思いながら勉強したグループは

内容を正確に思い出す確率が28%も高く、

とくに重要な情報ほど記憶に残っていました。

 

他人にうまく説明するには、

自分の中で要点がまとまっていないとできないですよね。

 

なので、私たちは人に何かを教えなければならないと思うと、

反射的に問題のポイントを探して整理し始めます。

 

すると、受け身学習からアクティブ学習に切り替わります。

 

ぜひ、「この解法を友達に説明するには?」と考えて勉強してみてください。